281 :修羅場な話 2019/12/15(日) 18:03:52 ID:gV.xm.L1
ご先祖様が住んでた空き家に放火された。
気づいたのは空き家の隣に住んでた人で、慌てて井戸から水を汲み、消火してくれたらしい。
その内消防車も来たけれど、もう少し遅ければ家の中に火が回って全焼してたかも……とのことだった。
燃えやすいものに油を染み込ませて、マッチで火を着けたことが分かり、
執拗な犯行だから大人がしたんだとか言われてた。

でも、犯人は小学生二人。
しかも、火を消してくれた隣人の孫が主犯だった。
「ちょうど近所に空き家があるから、燃やそうぜw」みたいな感じで、片方は断りきれず付き合ったとか。
一人は大泣きしながら謝罪しに来たけど、主犯の方は謝りに来なかった。

空き家は解体されて、人に売られていった。
私は直接ご先祖様にお会いしたことはないけど
古い民家独特の雰囲気や、昔の物が収められている蔵、冷たくて美味しい水を流し続ける井戸、畑に成るあまーい果物が大好きだった。
折角の井戸も潰されてしまって、本当に寂しい。
水道代タダなのに。

誰も住んでいない家は早めに壊すべきなのかもしれないけど、
放火がなければもう少し、井戸や果物を楽しめたのになあって思う。
もう、親のアルバムにしかあの風景は残ってない。