121 :修羅場な話 2021/05/17(月) 14:48:31 ID:dW.pu.L1
私は三姉妹の真ん中。

妹は今、中3なのだが働きながら定時制高校に行きたいと言い出した。
親が「まだ働かなくていいでしょう。」
「好きなところに進学しなさい」と説得したところ妹は「だって私は養女なのにこれ以上お父さんとお母さんに迷惑かけられない。」
「私はお父さんとお母さんの本当の子じゃないんでしょ!もう知ってるよ!」と泣きじゃくった。
しかし、妹は両親の子供であって、養女ではない。

親は真面目な妹がふざけているわけがないので妹を落ち着かせてから妹の話を聞いた。
妹は小学1年生の頃、当時中3だった姉に「妹ちゃんはうちの子じゃないんだよ。」と言われたらしい。
妹は妊娠してお腹が大きくなった母の写真やエコー写真があることを挙げて反論したが姉は「私達の本当の妹は生まれることができずにタヒんじゃったんだ。」
「お母さんと病院で一緒の部屋だった女忄生が同じ時期に妹ちゃんを生んで一週間後に亡くなったの。
妹ちゃんの本当のお父さんは妹ちゃんを要らないって言ったから今のお父さんとお母さんは妹ちゃんを本当の妹の代わりに引き取ったんだよ。」
「このことは妹ちゃんが中学を卒業したら話す予定らしいからお父さんやお母さんにも言っちゃダメだよ。」と言ったという。
さらに家族のアルバムには妹の出産を担当してくれた助産師さんが妹を抱っこしてくれた写真があるのだが、姉はこの助産師さんを「妹ちゃんの亡くなった本当のお母さんだよ。」と言ったらしい。

姉は現在一人暮らしをしているのだが、親が姉に電話でどういうことか問い詰めたら「ふざけて言っただけよ。」「まだ信じてたの?」とゲラゲラ笑っていたらしい。
姉が言うには妹を抱っこした助産師さんは当時でも珍しい白のワンピース白衣にナースキャップという格好だったので
「これは看護師さんでしょ。」と突っ込みが入ると思ったが妹がその写真を見て「この人が私の本当のお母さん」と信じた様子で食い入るように見ているのが面白かったらしばらく放置したそう。
妹は姉に嘘をつかれた後、本当の母を恋しがっていると思われないようにその助産師さんの写真を見ないようにしていたので改めてその写真を見て「看護師さんだ…!」と驚いていた。
思えば妹は幼稚園までは甘えん坊で少しワガママだったのにある時期からものすごく大人しくなって自発的に勉強もお手伝いも頑張るようになった。
親は「小学生になってお姉さんらしくなった」と感心したそうだが妹は「良い子にしていないとお父さんとお母さんに捨てられる」と必タヒだったらしい。
妹は養女ではないと分かってからは魂が抜けたかのようにショックを受けている。