815 :修羅場な話 2021/02/10(水) 09:52:38 ID:0H.ut.L1
4歳のとき、母に捨てられかけたこと。

私は高齢出産+婚外子のダブルコンボの家庭に生まれた。
母40,父60の時の子供。

父は既に奥さんがいるのを黙って「子供ができたら結婚しよう」と話していたのに、出産し終えた母の前に奥さん連れてきて嘘だったと発覚したそうだ。

でも幼い頃、私は母が大好きだった。
何かいい事をすると大袈裟なまでに褒めてくれ、抱っこしてといえば抱っこしてくれた。


下手くそでも歌を歌えばカメラを回して拍手してくれた。

悪いことをすれば厳しく叱られたけれど、とても優しい母だった。

ここまでが前置き。

年末も差し迫った日、母は沢山のレトルト食品を買ってきた。「ママ、出かけるから。お家からは絶対に出ないでね。一人で頑張れるよね。バイバイ」

と言われ、「いってらっしゃ~い」と答えた。

それから母は本当に帰ってこなかった。
翌日も、その次の日も、帰ってこなかった。

ご飯はレトルトで凌いだが、「ママいつ帰ってくるんだろう」と気が気じゃなかった。

3日目、私はなんとかして、外の大人と話そうと思った。

母に言われたとおり家から出ないで話すには、当時は固定電話しかなかった。

母がよく連絡先をメモしたメモ帳を、電話台の下に置いていたのを思い出した。

メモ帳を見て、一番最初に書いてある連絡先に電話をしたら電話に出た。

「私、名前を私子と言って、ママが帰ってこないんです。悪い人に攫われたかもしれないんです。助けてください」

最初電話口の人は笑いながら「探偵ごっこ?」と取り合ってくれなかった。
母の勤め先の会社だった。

「もう27日から帰ってないんです(その日は30日)。お家に一人なんです」

すると「あのね、探偵ごっこに付き合ってる暇ないからもうかけてこないでね!」と切られた。

受話器を置くとすぐさま電話が鳴った。
母の勤め先の、他のおじさんが電話し直してくれた。

「さっきはごめんな!お腹すいとるだろう!そっちに迎えに行くからまっとってな!」

そして一時間後、本当に恰幅のいいおじさんが迎えに来てくれた。
社長さんだった。

「あいつ(社員)の電話を聞いておかしいと思ったんよ。あの馬鹿がほんとごめんなあ。あいつは今他の人からしっかり怒られとるからな」

と話してくれて、ファミ乚スをご馳走してくれた。
美味しくてガツガツ食べた。

その後緊急連絡先になっていた父と警察に通報。

父は直ぐに迎えに来てくれ、父の住む家にしばらくお邪魔することになった。
山の中にある立派なコンクリートの家で、美術品が大量に飾られていた。

父と一緒に住むお兄さんやお婆さん(奥様。当時60代後半)を見て、父に「この人達誰?パパのお友達?」と聞いた。
「パパの奥さんと息子だよ。あっちはお前のお兄ちゃんだよ。お前とお前のママより大切な家族だよ」

とあっさり言われた。
父は、本当は私が生まれることに反対だったことを話し、もし母が帰ってこなければ一人で生きるよう努力して欲しいと私に話した。