704 :修羅場な話 2014/11/25(火) 19:29:49 ID:8yc
とんでもない勘違いをされてしまった話。

俺は賃貸マンションで独り暮らしをしているんだけど、左隣のA夫婦がギターをよく弾いていた。
彼らは夜遅く弾いているわけでもなかったし、
何時間にもわたって弾いているわけでもなかったので俺はそれほど気にしてはいなかった。

そうしたらある日、管理会社から俺に電話がかかってきたんだよね。
そして「匿名であなたに苦情が来ていまして」と言われたので驚いたわ。
続けて管理会社のその人は「ギターがうるさいようなので、止めていただけないでしょうか」と言った。
だから俺は、ギターを弾いているのは俺ではなく左隣のA夫婦だということを伝えた。
ついでに匿名さんの誤解を解いておいてくれないかとも頼んだ。
そうしたら「すみません。苦情の電話は非通知でして、私どもも誰なのか把握できてないんです」と言われてしまった。

後味悪すぎるなあ…と思ったよ。

それから管理会社の人はA夫婦宅に電話をしたようで、翌日からギターの音は聞こえなくなった。
俺は、苦情をしたどこかの誰かに勘違いされたままではあったが、
とりあえずA夫婦がギターを弾くのをやめてくれたのは良かったと思ったな。

それから半年くらい後にA夫婦はどこかに引っ越していった。
そして引っ越してから数日後にA夫婦から俺に手紙が来ていた。

いったい何だろうと思ったら、
その手紙には「匿名で苦情をしたのはあなたですよね。そのくらい、感でわかります。
ギターを少し弾くくらいのことで苦情をするって神経質ですね。
引っ越し先の一戸建てで思う存分弾きます」というような捨てゼリフが書かれていた。

俺はびっくりしすぎて笑いそうになったわ。
『感でわかります』って…酷すぎる感だ。
最悪なことに、その手紙にはA夫婦の新居の住所は書かれていなかった。
というわけで俺は誤解の解きようがなかった。

俺は、せめて管理会社に苦情の電話をした誰かの誤解は解きたいと思い、
マンションの玄関前の掲示板に『ギターを弾いていたのはA夫婦です』という張り紙をしようかな…と真剣に考えたくらいだ。
しかし今更すぎてアホらしいのでやめたわ。

未だに2つの方面から勘違いされたままだと思うと溜息が出る。
でも、今のところ表面的には平和な生活を送れているので良しとしているわ。