414 :修羅場な話 2015/07/26(日) 03:55:44 .net
娘(中2)がかわいい。
絶賛反抗期中で、会話も乏しいし、できるだけ顔も合わせたくない様子だ。
しかし、たまにデレる。

「父さん、買い物つきあって」
おや、いつも素っ気無い上に生返事&短時間で撤退の娘がお誘い。
つまりは「欲しいものがあるから買ってくれ」ってことらしいのだが。
そういうのは母さんに頼めば?
「母さんは今日、用事でダメだって」
まあ自分で良ければと、出かけることに。

娘、半身を当てて「どう?」と。
すみません、専門外です。浴衣買うなんて聞いていません。
何着ても似合うよ、自分似じゃなくって本当に良かったよ。
良いんじゃない?と可もなく不可もない返答。
浴衣帯なんかもセットになっていたので、他に迷うことなくお支払い担当は自分。
浴衣と下駄以外に、もう1つこっそりと買い足しといた。

帰宅して夕刻。
さっそく着ているかと思ったら、今日は花火大会だったことに今更気付く。
まさか男と行くのにおめかしを?とか思っていたら。
「今日は友達みんなで浴衣なんだって」
嫁は以前から知っていたようで、家庭内ほうれんそうは機能していなかったようだ。
そりゃ知ってたら買い物になんか付き合わなかっただろうし、嫁と娘にしてやられた感じ。
しかし娘、ウロチョロするばかりで、出かける素振りなし。
嫁につつかれて、やっと気付く自分。
「似合っているよ、それにして良かったな」
それを聞いて、うれしそうにカラコロと出かけて行った。
「バレッタ、嬉しかったみたいよ?」
細工物の銀色のバレッタ、こっそり買った品物で、浴衣の金魚の意匠に合うと思った。
思った以上に喜んでくれたらしい。
ちょっと満足。

たまにデレてくれる娘が可愛くて仕方がない。そんな昨日のお話。