306 :修羅場な話 2019/07/31(水) 15:09:20 ID:NV.uk.L5
40代半ばの会社員。妻も同じ年齢。子供なし。単身赴任3年目。
子供がいないのに単身赴任なのは、義母が亡くなって義父が一人暮らししており
心配だから今は単身赴任にしてほしいと妻に懇願され受け入れた。
残業や出張が多い仕事だから、殆ど家にいないのに知らない土地に来てもらうのも申し訳なかったし。

一昨日、義父から妻が交通事故に遭ったと連絡が来て、慌てて帰ってきた。
命に別状はないが重傷でしばらく入院生活になる。
その日は話は全くできず、入院の手続きをして自宅に戻った。
妻のバッグや買い物した袋や衣類なんかも持って帰った。
風呂入って、冷蔵庫の中のもんを適当に食おうと思ったら煮物なんかの残りがあって、
意外とひとりでもちゃんとやってんだなと感心しながらそれ食ってたら妻のスマホが鳴った。
友達とかだったら入院したこと教えた方がいいのかなと思いながらスマホを手に取ったら
妻の好きな漫画のキャラの名が表示された。(“サンジ”みたいな)
なんか変な勘が働いたと言うか、電話に出るのはやめてそのままにしたら留守電に切り替わり、終わってから聞いた。
男の声だった。「急用でもあった?小一時間待ってたぞ」みたいな。
それで履歴やLINEを見てしまった。疑いようのない浮氣の痕跡だった。
ツーショットの写真こそなかったが、旅先のような風景写真ばかりで不自然だなと思いながら
ずっと過去のを見てみたら、1枚だけ消し忘れなのか男の写真があった。
そして気が付いてしまった。シンクの水桶に沈んだマグカップが2つ。

昨日、病室ではまだぼんやりした感じだったが、俺に気付いてかなり驚いていた。
「病室に貴重品置いとけないから、バッグとか持って帰ってるから。
入院に必要なものは一通りそろえてあるが、他に必要なものがあったら言ってくれ」って言いながら
前半部分の反応を見たが、目が泳いでるだけで特に何も言われなかった。
一時間ぐらい互いに無言でいたら義父がやってきて
「あとのことはお父さんにお願いするから仕事に戻って」って言われた。
一旦自宅に戻ったが、今思えば単身赴任を勧めた時から男がいたんじゃないかと思えてきた。