916 :修羅場な話 2016/09/16(金) 04:11:27 ID:NYG2HT5o0.net
昔じいちゃんの行きつけの寿司屋にマー坊という板さんがいた。
この人は独身なんだが子供好きで、私もよく遊んでもらってた。

私が生まれた時にお祝いとして立派な人形をくれたらしく、長らく飾られていたんだけど、ある日をさかいになくなっていた。
大きくなってふと思い出してその話を母にしたら、何とも言えない顔で、あの人形は捨てたと言われた。

事情を聞くと、マー坊は大きな病気にかかり、余命わずかとわかった時に私と心中しようと家を訪ねてきたことがあるらしい。
なんとか説得して帰したがそれからすぐに亡くなってしまった。

その後も惰忄生で人形を飾り続けていたら、私のアトピーと、とっくに卒業していたはずの夜泣きがひどくなり、その少し前から急に人形に怯え出していたので処分したらしい。
定番だけど処分後はアトピーも夜泣きもピタッとやんだ。
親戚の間では、マー坊がタヒんだあとも私に執着して連れていこうとしたのかもということになってる。

でもうちの母親が一番怖かったのは、訪ねてきたマー坊の目が完全にイッちゃってて、
「お宅には〇〇ちゃん(2歳下の妹)もいるじゃないですか、私ちゃん1人くれてもいいじゃないですか」
と繰り返してたことだったらしい。今でもたまに夢に見るって。

私は覚えてないんだけど、母親はそういう嘘つかないので(ばあちゃんが新興宗教にはまってるからむしろ毛嫌いしてる)実話なんだろうなーと思ってる。