89 :修羅場な話 2016/08/04(木) 22:50:23 ID:FhLgsgpQ0.net
夏になったら思い出す。彼女Aと同棲していた頃の出来事…。

ある川の花火大会にAと行った。花火はとてもきれいで、二人でキャッキャウフフした。
そんないい雰囲気から一転、帰り道でAは突然不機嫌になり理由を聞いても答えない。
自分が何かしてしまったのかと思ったが理由がわからないから謝りようもなく、
こちらもイラッとして別々に電車に乗って帰宅し、そのまま寝た。
翌朝も無口だったのでほっといて仕事へ。帰宅しても不機嫌なまま。翌日も同じだった。
しつこい奴だと思っていたが、Aは日を重ねるにつれみるみる元気がなくなってゆき、目の下にクマがくっきりと出た。
これは何かおかしいと、部屋の隅で体育座りしてふさぎ込んでいるAに、どうしたのか聞いてみた。

A「家に小さい女の子がいる。花火の日についてきた。」と言う。

Aに霊感があるのは前々から知っていたので、小さい女の子がクマの原因であることは理解できた。
俺には見えないし感じられないその女の子を、なんとか祓おうと俺は躍起になった。
肩に塩を振ったり、玄関に盛ったり、お経を唱えたり…いろいろとやってみた。

A「家の中を走り回ってる」

効果がなかった…。