984: おさかなくわえた名無しさん 2017/11/12(日) 09:30:04.55 ID:Ci886P1I.net
会社に社内ネットワークのみのファイル共有システムがある。
簡単に言うと社員それぞれがIDを持っていて、そのサーバーにアップロードすると社員の誰でもそのファイルが閲覧・ダウンロードできるというもの。

ある日、A先輩(女性)がそのサーバーからある重要なファイルを削除してしまったらしく、泣きながら途方にくれてるところを社内でも評判の良いB先輩(男性)が徹夜作業の末にそのファイルを復元したということで社内から賞賛された。
A先輩曰く「なぜそのファイルが消えたのか分からない。私は消していない。」との事。
しかしこのような事が何度か続き毎回A先輩が触るファイルだったから社内からも白い目で見られていたが、その度にB先輩が「またかよwあーあ、今日も帰れないな・・・w今度飯でも奢れよw」と言い、その度に残業してファイルを復元してあげてた。
しかしそのファイルの中には大事な資料が含まれていた時もあり、ある打ち合わせに間に合わず始末書を書く事態にもなった。

先日、その共有システムを入れた会社の人と話す機会があり、ついでにそのような事があった事を報告すると「一度、管理者権限のIDでログインしてみてください。どのタイミングで消えたのかある程度は履歴が残っているはずです」と言われた。
その管理者権限のIDというのは部長しか知らず、しかしパソコンに疎い部長の代行として俺がやることになった。
管理者権限のIDでログインするといつ誰がどのファイルを触ったのかを見る事ができたのでA先輩が消したというファイルを日付と共に探した。
A先輩がファイルが消えたと言った日の前日に、B先輩のパソコンからそのファイルをダウンロードした後、削除している履歴があった。
時間を見ると決まってA先輩が退社してしばらくの時間。
B先輩が残業して復元したと言われるファイルは、ダウンロードしたファイルをアップロードしただけ。

この事実を知った社内で一番下っ端の俺はB先輩に直接言うことはできず部長に報告した。
数日間、部長とシステム会社の人で検証が行われる最中にまたB先輩が同じ様な事をやってしまい、結局B先輩はクビになった。
B先輩が何度かA先輩に告白して振られていた事を知ったのはその後だった。
自分が関わっていなければ笑って聞けるけどなんか後味が悪い。「人は見かけによらない」を初めて体感した。