372 :修羅場な話 2007/06/28(木) 13:19:51 ID:NPmyvVy7
十年近く前のことですが。学生時代一人暮らしをしたときの隣人が変だった。
三十歳くらいの小柄な男で、引越しの挨拶に行ったらいきなり
「俺が隣でラッキーだね。なんでも教えてやるよ。ところでまさか彼氏とかいないよね?」
遠恋中の彼がいたけど、詳しく言いたくなくて「はあ、まあ」とか適当に答えた。
そしたら人差し指でおでこを突かれて「見栄張んなくていいって」と。
呆然としていると手を出して「合鍵渡しなよ。普通預けとくもんだから」
そんな話聞いたこともないし鍵を渡す気なんてなかったから、急いで自分の部屋に戻った。
次の日の夕方、ドアチャイムが鳴った。ドアスコープから見ると、隣人。
気味悪くてドア開けなかったらドア越しに
「俺これから仕事だけど、戸締りちゃんとするんだぞ」
それからもほとんど毎日のようにピンポン。
「もう荷物片付いただろ?部屋見せろよ」「合鍵早く作れよ」「じらすのってやりすぎはよくないぞ」
その度に、彼氏がいますからとか関係ありませんからとか言い返したのに効果なし。
その男は夕方から明け方にかけて働いてたみたいで、外で出くわさないのが唯一の救いだった。
学校から帰るのも、男が出かけた頃を見計らって帰るようにした。
するとそのうち、早朝、壁をトントン叩いてくるように。無視していると、
今度はぶつぶつと愛?の言葉を呟く。
「素直になれよ」「俺とおまえは運命の相手なんだよ」「全部教えてやるから怖くないよ」
もう、実家(市内)に帰ろうかと思っていたとき、彼氏が県外から来てくれ、泊まることになった。
その翌朝早くのこと。
夜明け前に、私はなぜか目を覚ました。今思えば、ドアが開く音がしたんだと思う。
部屋は暗かったけど、カーテンの隙間からすこしだけ外の光が入っていて、
そこに誰かが立っているのがわかった。