329 :名無しさん@おーぷん
油を扱う工場に勤めているのだが、一人声のでかいおっさんがいる。
張り上げれば大型のフライヤー10台が並ぶ工場の端から端まで届くし、
普段の会話も壁を挟んでも余裕で聞こえる。
元気な人で連日の残業で皆がへたれてても一人威勢よく誰彼構わず雑談を持ちかける。
ただ特に話が面白い訳でもなく、内容はだいたい会社への不満か家庭の愚痴なので冷ややかな目を向けられることもしばしば。
またあやふやな情報や噂に過剰反応して騒ぐ癖もあり、信用はあまりない。

ある朝そんなおっさんがやべえと叫びながら走りまわっていた。
その時場内にはおっさんと俺入れて4人が各々の仕事の準備をしており、
喚き慌てるおっさんを見た他3人は皆また始まったと相手にしなかった。

しかし準備を終えて一休みしようと休憩所に向かいかけた俺が見たのは、おっさんの担当のフライヤーの半分くらいを覆う炎と、それに必タヒで小麦粉をかけるおっさんだった
(消火器は管理職の判断がないと使えないので小麦粉をかける判断は正しい)
思わず火事かよ!!! と絶叫して俺も小麦粉を取りに走った。
他二人も俺の声に反応して袋片手に走ってきた。
4人で必タヒに粉をかけて何とか鎮火した。

しばらくして出勤してきた工場長は、叫んでるのに誰も助けてくれなかったと嘆くおっさんを普段から落ち着きがないからだと叱りつけ、
俺たち3人はお咎めなし。
後日3人でおっさんに飯を奢った。
炎を見た瞬間は修羅場だったが、おっさんは出世した今も裏ではリアル狼少年と呼ばれているw