108: おさかなくわえた名無しさん 2017/12/17(日) 11:22:52.79 ID:wT6bLjC4
自分が生まれ育った地域が特殊で結婚がダメになった事。 
私は中学に入る前まで、ある島で母と暮らしていた。 
幼稚園や保育園はなく、小学校には舟で通った(渡し舟)。 
母は昼だけ仕事の時と、夜出て朝まで帰らない事があり 
夜に母親が不在の時は母の彼氏らしき人が家に来てくれた。 
宿題したり、本でわからない漢字を教えてくれた。 

島の外では全然友達が出来ず、遠足とかは参加しなかった。 
母は仕事で、あまり帰れなくなったので、母の彼氏とおにぎりを 
作って母親の職場でトタン屋根の平屋に届けた。 

母からは「店の掃除をしてる」と聞かされていたけど、
実際は身売りをする方だと気付いていた。 
周りの女性もほぼ同じで道端には注射器が落ちていた。 

ある日、母の彼氏から将来何になりたい?と聞かれて
「モデルさんになる」と言ったら 
「それもええけど、(私)は繕い物が上手いから
モデルさんに洋服作るのもいいな」 
「じゃあそうする!」みたいな話をした。 

中学に入る前に母から
「おじいちゃんとこに行って。話はしてあるから」
と言われ通帳と印鑑を渡された、結構な金額が入っていた。 
母の彼氏はそれから一度も来なくなり、
祖父宅に行く前の夜に一度だけ来てお守りをくれた。 

祖父は優しくて、大学にも行かせてくれて、母には何度か会えた。 
私は服を作る仕事に就き、同期の男性と付き合った。 

彼はプロポーズしてくれたが 
彼のご両親が私の身上調査をして 
「あんな所で生まれ育った人を息子の嫁に出来ない」と断られた。 
彼には身の上は話していたけど、やっぱり無理だとフラれてしまった。 

私はあの場所でわりと幸せに育てて貰ったけど、
やっぱり普通の家の子供ではなかったんだな、と思うと
改めてショックだし悲しい。