193: おさかなくわえた名無しさん 2011/04/23(土) 19:48:23.50 ID:x+7/94+e

もう5年程前になるが、仕事から帰宅すると
飼っている犬の様子がおかしい。
足がガクガクして立っていられない様だった。 
かかりつけの獣医に診せに行くと、老衰からくる肝不全か何かで、
もう長くないと言われた。 


急に寝たきりになってしまい、幾許かの余命を過ごす事になった愛犬。 
こればかりは処置のしようもないが、預かっておこうか
と獣医に提案されたが、残り僅かな時間は一緒に過ごしたかった。 

翌日、会社の主任に長めの有給を申請したら、
「たかが犬位で馬鹿な事を言うな」と一蹴されてしまう。

しかし居合わせた課長が「いいよ、休みなさい」と受理してくれた。 
「姿形が違うだけで、彼も君の大事な家族なんだろう?
動物は人間と一緒にいられる時間が短い、悲しい事にね。 
せめて最期は、家族水入らずの時間を過ごしなさい」 
ただただ有難くて泣きながらお礼言った。
課長は「気にしない、気にしない」と笑顔で言ってくれた。 

その後、5日程で犬は旅立ってしまい、会社に復帰。
課長に改めてお礼を言いに行ったら、 
「もう大丈夫なの?辛い事があったんだから、無理しないようにね。
月並みだけど、早く元気出して」 
「僕もオウムを飼っているんだが、僕の場合はむしろ
こっちがコイツに看取られそうな勢いだよw」 
携帯の画像見せてもらったら、
動物園でしか見た事ないような大きくて綺麗なオウムだった。 

ペットを家族として扱ってくれた事、
最期を一緒に過ごさせてくれた事、本当に有難かった。