295: 恋人は名無しさん 2008/07/07(月) 11:37:49 ID:IH/kfZml0
一昨年、私の5歳年上の姉が婿養子を迎えた。 
6年前に親の猛反対を押し切って結婚した時も、産まれたのが女の子だった時も 
全力で自分を庇ってくれた優しい姉。 
気持ちの優しい義兄と結婚した時は、我が事のように嬉しかった。 

昨年の5月、約1年振りに里帰り。 
姉が空港まで出迎えに来てくれる予定になっていた。 
…が到着ロビーに着いたのに、姉がいない。 
「姉ちゃん、居ないねぇ~」主人や娘と話していると
「妹!姪ちゃん!!」姉の声がする。  が、声はすれど、姿は見えず。 
キョロキョロと姉を探す自分達に向かって、笑顔で手を振る女性が居た。 
「何処を見てるの?ココよ、妹!姪ちゃん~v」 

まさか…!! 

吃驚した。ここ数年で一番驚いた瞬間だった。 
なんせ、独身時代の姉は身長152㎝・体重85㌔のおデブちゃん。
が、目の前の女性はとってもスリム。 
旦那は「新手のドッキリ大作戦か?最近の特殊メイクは凄いなぁ…」
小声で呟いていた。  気持ちはよく分かる。 
一瞬、本気で現実逃避しかけた自分の耳に、聞き慣れた姉の声が響く。 
「こら、妹!たった1年で姉の顔を見忘れたのか、この薄情モン!○○さん、ようこそ! 
姪ちゃん、よく来たねぇv疲れたでしょう?さぁ行こう。みんな待ってるよ~」 
娘と手をつなぎ、義兄が待つ駐車場へ向かう姉の背中を見つめながら、
「義姉さん、病気なんじゃないのか?」 
「まさか、ガン?」
ヒソヒソ小声で話していた。