242: 名無しさん@おーぷん 2016/08/04(木)22:13:55 ID:gIs
俺は高校時代に秋田犬を飼っていた
名前はヤタロウといった

少々ヤンチャでよく吠えるが、その分人懐っこくて夜寝る時なんかは
家にいるとたまに俺の布団に潜りこもうとするかわいいヤツだった

当時の俺はイタズラ好きで、
散歩中にワザと軽くヤタロウを人にけしかける事があった

ヤタロウの方も犬嫌いな人間がわかる様で、
噛むか噛まないかギリギリのところまでリードを伸ばし
キャンキャン吠えさせると、
相手によっては怯えたりワザと気にしてないように強がったり
大の男が本気でビビって悲鳴を上げたり、といった反応が面白くてやっていた
そんなある日の事、夜散歩していた時、
仕事帰りの大人しそうなサラリーマンが通りかかった
俺が連れている犬を見て一瞬だがキョドったのを俺とヤタロウは見逃さなかった

少しリードを緩めてヤタロウをサラリーマンの方にけしかけた
ヤタロウは犬嫌いな人間が嫌いなので当然吠えまくる
ただでさえビビりかけていたサラリーマンは
「ひゃっ!」と悲鳴を上げてビビリまくっていた

そこで俺が「すみませ~ん、ウチの犬が…」と半笑いで謝って終わる話、だったのだが
突然サラリーマンがヤタロウの脇腹を蹴り上げた
短い悲鳴を上げて吹き飛ばされ、そのままピクピクと痙攣するヤタロウ

「ヤタロウ!しっかりしろー!!」
サラリーマンを思わず全力で蹴り飛ばした後、
すぐさま俺はヤタロウにかけよって抱きかかえた
痙攣しながらひゅーひゅーと苦しそうに息と血を吐くヤタロウは
明らかに尋常じゃない様子だった

すぐさま家に戻って家族と一緒に病院に向かった
その時俺の頭にはサラリーマンの事がすっかり頭から飛んでいた…