452: 愛と死の名無しさん 2012/01/16(月) 11:44:49.10
一昨年行った披露宴の話。 

式そのものは和やかに進んでいたが、上司のスピーチが始まった瞬間 
入り口の扉が突然ばーんっと開いた。 
みんな驚いて振り返ると、スレンダーな美女が目を血走らせて仁王立ち。 
そのまま高砂まで駆け上がると、新郎新婦に一発ずつビンタをかまし 
上司を突き飛ばしてマイクを奪い取ると 
「私は新郎さんの恋人です!お腹にはこの人の子供がいます!」 
と高らかに宣言。 

周りのスタッフが慌てて取り押さえようとするものの 
「お腹はだめ!お腹には触らないで!」 
と大騒ぎするので周りも困惑して手を付けられない。 
10分程度騒いだ挙句にようやく連行されていった。 

会場がざわざわする中、先ほど突き飛ばされた上司がマイクを拾って 
「新郎くん、私たちは君たちの門出を祝うために集まったはずだ。 
はっきり言いなさい。今の女性が言っていたことは本当かね?」 
新郎は真っ青になっていたが、マイクを突き付けられて震えながら 
「僕はあの人のことを知りません…僕が愛しているのは新婦だけです」 
という趣旨のことをやっと言った。 

新郎が新婦にべたぼれなのはみんな知ってたし、なによりも 
「この育ちのいいおぼっちゃんがそんなことをするわけがない」と 
全員が思っていたので、この一言で疑いが晴れてお祝いムード再盛り上がり。 
女性は錯乱していたので警察と救急車を呼んでお引き取りいただいた。 
資産家の息子(新郎)に、一方的に恋心を募らせたストーカーということで落着した。